COLONNA E SPORT
こちらは、野球とサッカーを中心とした様々なスポーツについての"スポーツ・コラム・カフェ"です。スポーツ好きな方もそうでない方も、ゆっくりとスポーツ談義は如何でしょうか?


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ringhio8
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  • ringhio8←の由来
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    私自身は猛犬とはほど遠いですが…(^^;

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    【WBC】始めたことに意義あった大会-WBC総括-
    3/21、アメリカ・サンディエゴで、日本がキューバを下し"野球世界一"になった。
    第1回となった大会で日本が優勝したことは素直に喜びたい。
    もちろん、多くの運営上の不公平や問題が浮き彫りになったが、
    それでも初めて、メジャーリーグを巻き込んで「世界」を争った大会であった。
    それも踏まえて、この大会については概ね成功と言えると思う。


    日本の勝因は第一に組み合わせにある。
    プールA・Bの2次1組と、プールC・Dの2次2組の組み合わせの偏りは、
    アメリカが有利になるように、というのももちろんあったかもしれないが、
    それ以上に興行面での部分が大きいだろう。
    日本とアメリカは(日本開催ではあるが)日米野球を開催してきた実績があり、
    また、日本へのTV(放映権)向けにも"アメリカ戦"は必須だった。
    当然、日本で放映することを鑑みると、西海岸での試合となる。
    ラテンアメリカが中心の2次2組も、比較的各国から近いプエルトリコでの開催。
    こうしてみると、2次の恣意的な組み分けは仕方ない部分もある。

    もちろん、これらの"恩恵"は日本やアメリカだけでなく、韓国にも言える。
    それを韓国メディアが曲解しているのは滑稽と言えば滑稽だが…。
    ちなみに私は"再戦"の必要性は感じない。何よりメンバーを集められないだろう。
    次回大会までのお楽しみに取っておけばいいではないか。
    準決勝も同じ組み合わせとなるのはさすがに釈然としないが、
    そのおかげでドミニカやキューバ、プエルトリコ、ベネズエラといった強豪国と
    決勝まで当たらなかった。これが日本の"決勝進出できた"最大の要因だろう。


    大会を通じて投手戦が多く、ロースコア勝負、接戦勝負になったのも幸いした。
    これは初見の投手が多く、メジャーの打者がやや苦しんだこともある。
    その投手に慣れた時点で、球数制限や投手交代によって
    また違う知らない投手が出てくるのは、打者としては難しい所だろう。
    打者としての安定した実力よりも、短期での勢いが占める部分が大きかった。
    そういう意味では、優れた投手陣を擁する日本には有利な大会であった。
    また、キューバや韓国にもこれは言えると思う。韓国は起用法が抜群だった。
    ドミニカは投手陣という弱点を打力で補ってきたが、準決勝で遂に、という感じ。


    選手で言えば、松坂や上原といった投手陣は日本が誇るべき陣容だった。
    特に松坂は3勝、滑りやすいWBC用の球で変化球の制球にやや苦しんだが、
    直球の球威はそれを補って余りあるものを見せた。
    上原も含めて、MLBへの最高の「お披露目」になったと言える。
    ブルペンでは抜群の安定感と存在感を見せたクローザーの大塚はもちろん、
    藪田は素晴らしいピッチングだった。アメリカ戦は結果的には負けではあったが、
    例の"誤審"後にズルズルといかなかった強心臓には脱帽。

    野手ではイチローにはさすが、というしかない。1次リーグではやや低調だったが、
    アメリカに移った2次以降は走攻守にその本領を発揮した。
    西岡、川崎の二遊間は特に2人で7盗塁という機動力を発揮した。
    このコンビは次回大会でも見たいし、おそらくそうなるだろう。
    色んな意味で魅せたのは多村だろう。バント失敗などは仕方無い部分もある。
    それよりも慣れない左翼で好守を披露し、打ってはあの広いペトコ・パークの
    左中間に叩き込むなど長打力を見せた。怪我が無かったのは何よりだが。
    4番・松中は一発こそ出なかったものの、打率は.433。仕事はした。
    その他の選手も素晴らしかった。まあ優勝したのだから何をか言わんや、ではある。

    王監督については、元々フレキシブルな起用や作戦は求められない監督だし、
    失敗もいくつかあった。多村のバント失敗などは顕著な例だ。
    ただ、準決勝でそれまで穴になっていた"3番"を入れ替えてきたのは良かった。
    福留を下げ、イチローを3番に。1番タイプは他にもいたわけでもあるし。
    もちろん、下げられた福留が代打HRや決勝での代打タイムリーを打ったのは、
    発奮を期待したのもあるだろうが、結果については監督の成せる部分ではない。
    これはそういう場面で打った福留を素直に褒めるべきだろう。
    個人的には、大会後の王監督への過剰な采配賛美には違和感を感じる。


    優勝を義務づけられたアメリカは、結果的にはベストメンバーを揃えられなかった。
    先発型の投手を4人、それ以外は各球団のクローザーという豪華な布陣だったが、
    思い起こせばスモルツ(ブレーブス)、バーリー(ホワイトソックス)らが辞退し、
    さらに大会直前のサバシア(インディアンス)、ワグナー(メッツ)の辞退が痛かった。
    代役がこの大会で引退するライターと、マジョースキー(ナショナルズ)では心許ない。
    また、先発とクローザーとはっきり分けてしまったことで、柔軟性に欠ける陣容になった。
    球数制限もあり、先発に拘らずに早い回で投手を交代した国が上位に進んでいた。
    韓国やキューバなどはその良い例である。それが短期決戦の戦い方なのだろう。

    さらに一見強力に見えた野手陣も、中軸に据えたA-ROD(=A・ロドリゲス、ヤンキース)は
    その勝負弱さを見せ、さらに外野陣はデイモン(ヤンキース)の故障は致し方ないとしても、
    純粋な右翼手がおらず、ウェルズ(ブルージェイズ)を使い回す始末。
    2年目のフランコーナ(ブレーブス)やホリデー(ロッキーズ)らは絶対的な経験に欠けていた。
    中堅手には走攻守にバランスの取れたエドモンズ(カージナルス)、
    右翼手には勝負強いシェフィールド(ヤンキース)らを入れたかったのだろうが…。
    反省点としては、辞退か否かをもっと早い時点で判断すべき、という所だろうか。
    何より、「世界一を奪還する」というモチベーションが湧かないと駄目だろう。

    これはMLB=世界(世界一)という価値観からの問題でもあるが、
    それはそれで間違いないだろう。日本やキューバはそうでは無い所を見せたが、
    それでも日本のプロ野球が世界一かというとそうではないと言える。
    アメリカではメディアが「MLBは世界一ではなかった」と批判的論調を載せているようだが、
    そうした驕りをやや挫いたのは事実だろう。だからと言って、日本のプロ野球には
    問題点が多く、下降中とも言え、再建策や改革が必要なことには変わりはない。
    ただ、MLBが"他者"の存在を意識するきっかけになるのは事実だし、
    個人的にはMLBの独り勝ちを認めつつも、将来的にはMLBに対するリーグが
    (できればアジアで)出てくるべきだと思うし、そう願いたい。


    審判の問題については、各審判で特にストライクゾーンにややバラつきが見られた。
    決勝はややキューバに厳しい判定であったように思えたし、
    準決勝の韓国戦はゾーンが広かったのが幸いした。
    個人的には狭く取るよりは広く取るべきだと思う。難しい所ではあるが。
    もちろん、第三国の審判がやる、というのはそうするべきだ。
    この場合は今度は審判自体のレベルが問題になってくるわけで、
    各国の審判の育成・向上も重要になってくるだろう。

    例の「誤審問題」はかのボブ・デービットソン氏個人の問題だろう。
    大きく問題となったのがいずれも氏の判定であることがその証明でもある。
    何にせよ、陰謀論だの何だのは軽々しく論じるべきではないと思う。
    ただ、日本では氏の"誤審"が逆にWBCを盛り上げたとも言え、
    皮肉ではあるがそれはそれで立役者になったことは間違いない。
    正直、大会前は視聴率が30%や40%を超えるとは思わなかった。


    日本側が当初反対した球数制限については、「これはアリかも」という感想である。
    そもそもはメジャーリーガーに保険をかけるため、保険会社が提案した条件であった。
    アメリカやラテンアメリカ諸国では投手の肩は消耗品であるという考え方が顕著で、
    マイナーやルーキーリーグでも(厳密にではないが)球数制限がある。
    高校生を真夏に150球も200球も投げさせてさらに連投させる日本ではあるが、
    いい加減これは是正すべきだろう。それに慣れた見る方も、である。

    この球数制限は投手陣の総合力が試されるため、
    優秀な投手の絶対数が少ない国には辛いルールではあるが、
    初見の投手のために打つまでどうなるかわからない、という部分で相殺している。
    また、投手交代でゲームの流れが変わりやすくなるためにスリリングになった。
    先発投手を除けば、それほど気にする必要もない制限ではある。


    次回大会については2009年開催。基本的には今回と同じになると思う。
    次回は3月開催は動かせない、という点では既に運営側から示唆されてもいる。
    収益分配や球数制限や審判については審議を経て、ということになるか。
    参加国は20(4グループ×5ヶ国)までは増やせるのではないか、と思う。
    南アフリカが参加したことを鑑みると、ニカラグア、スペイン、ブラジルあたりか。
    アジアでは中国の体たらくを見ると、次点に来るフィリピンを入れづらくはある。
    オーストラリアをアジア・ラウンドに編入するのも面白いだろう。
    もちろん試合数増についてはまた一悶着起こすことになるだろうが。

    それ以降は4年毎の開催、という一応のプランが示されているが、
    五輪が2008年の北京五輪で事実上最後になることを踏まえると、
    2年毎(つまり2011年、2013年と続く)にしてもいいか、と思う。
    IBAFのW杯(次回は来年11月に台湾で)やインターコンチネンタル杯もあるが、
    MLB側が歩み寄りを見せない以上、アマチュア主体は変わらないだろう。

    また、日本側が要求している準決勝・決勝の日本開催については、
    まだ難しいというのが感想だ。今回のアジア・ラウンドの動員は酷いものだった。
    日本が敗退した場合、球場が満員になるかどうかの懸念もある。
    さらにこれは主観的な意見ではあるが、東京ドームを初めとした
    人工芝・閉塞型のドームは勘弁してもらいたい。
    今回のWBC、2次リーグ以降のエンジェルススタジアム、ペトコパークの
    オープンエアの開放感と天然芝の美しさと比肩すると、恥ずかしいものだ。
    出来れば改修後(内野が天然芝になれば)の甲子園が理想か。

    まあ色々と運営面での批判は多いが、まずこの大会が始まったことに意義がある。
    何しろ今まで「無かった」のである。最初からあれこれ欲張ることもない。
    サッカーのW杯も最初は13ヶ国だった。"母国"イングランドが参加しなかった。
    第二次大戦前には政治色強く、半ば八百長然とした大会もあった。
    それでも歴史を重ねて行くことによって、世界で最大のスポーツイベントになった。
    アメリカンスポーツという部分ではなかなか難しい部分はあるが、
    WBC、ベースボールの裾野がもっと広がっていくことを期待したい。


    最後に、これほど色んな国・リーグの野球を、選手を見たのは初めてだった。
    優勝した日本は単純に誇りに思うし、キューバは本当に強かった。
    やはり、野球は、ベースボールは面白い。
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    【2006/03/25 13:59】 WBC-野球日本代表 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |

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