COLONNA E SPORT
こちらは、野球とサッカーを中心とした様々なスポーツについての"スポーツ・コラム・カフェ"です。スポーツ好きな方もそうでない方も、ゆっくりとスポーツ談義は如何でしょうか?


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ringhio8
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    球数制限・連投制限導入と日程の改善を
    3試合で454球を投げた斎藤投手、「奮闘」ではない

    3試合で454球を投げた斎藤投手、「奮闘」ではない

    疲労が奪った制球力 力尽きた早実・斎藤
    第78回選抜高校野球大会 試合日程


    春の選抜高校野球大会、いわゆる「センバツ」が開催されている。
    秋季大会や秋の明治神宮大会、そして希望枠や21世紀枠などを合わせた
    参加全32校が凌ぎを削る大会なのは周知の通り。

    全国から選抜された高校球児達が日本一を目指して戦いを繰り広げ、
    そこには汗と感動を呼び起こす、まさに「球春」の到来…がキャッチコピーのようだ。
    そんな感動をただ楽しんでいる方々に知ってもらいたいのが、
    試合日程と連投から来る投手の疲労と肩の消耗についてである。


    日程についてだが、大会初日の3/23に1回戦を戦った神港学園(兵庫)は、
    2回戦の3/28までに中4日空けられた。これはまあいいだろう。
    しかし3/28に1回戦を最後に戦った秋田商(秋田)の場合は、
    勝ち上がった際の2回戦が3/30となっていた。中1日である。
    先発投手の「肩」を考えると、非常に不公平な日程と言えよう。

    さらに問題にしたいのは、その後の過密日程だ。
    その神港学園はその後中2日で準々決勝(3/31)に挑んでいる。
    秋田商に至っては再び中1日で準々決勝(4/1)を戦う。
    準々決勝は2日間に跨って(3/31・4/1)行われているが、
    2日目の高校は勝ち進めば決勝(4/3)まで何と3連戦となる。
    何よりもこれにおいて指摘したいのは、先発投手の「肩」だ。


    現在、プロでは先発投手は1試合で100球が目安、
    そして中4日か中5日空けるのが望ましいとされ常識となっている。
    投手の肩は消耗品であり、酷使すればするほど回復は鈍くなり、
    故障する度合いが高くなり、そして…手術しなければならなくなる。

    成長期の高校生が1日100球も150球も投げ、中1日、時には連投をする。
    もちろん高野連は大会中も定期的な検診を行っていると言うが、
    プロの常識から言えば明らかに無理・無謀な酷使であることは明白だ。
    甲子園を湧かせたスター投手が、果たして何人プロで活躍できたのか。
    蓄積された疲労が「高校までの投手」を生んでいる可能性はある。

    もちろん、一般生活に支障をきたすほどの大怪我に繋がるわけではない。
    しかし将来のプロの育成、という点も担う学生野球においては望ましくない。
    それとも高野連は、「我々の大会で最高の成績を残してくれれば後はどうでもよい」
    などと言うつもりであろうか。それでは高校生を酷使した金儲けに過ぎない。
    儀礼だの頭髪だの高校生"らしさ"など、教育について言及する資格はない。


    ではどうすれば良いか。そこで提案したいのは、
    先のWBCでもルール化された「球数制限」と「連投制限」である。

    まず球数制限であるが、これは投手について一定の球数を制限し、
    それを超えた時点で"交代しなければならない"という「ルール」である。
    また、連投制限はその球数制限とリンクしたルールで、
    例えば50球以上投げた投手は次の登板まで中4日(空けなければならない)、
    50球以下なら中1日、30球以下なら連投できるが、3連投は不可というもの。

    WBCでは、導入時において日本側が「競技の本質に反する」と猛抗議したが、
    メジャーリーガーの参加を承諾し、特に保険を掛ける上で必要なルールだった。
    結果、投手陣の総合力と、交代のタイミング、その見極めなどが鍵を握り、
    それによって試合展開も左右されスリリングになる、という利点もあった。
    高校野球においては、球数と連投の制限をルール化することで、
    現状では過密日程の問題から、またある程度の"自粛要請"はあるのものの、
    監督の自主判断に委ねられている投手の酷使を防ぐことができる。

    冒頭にリンクを貼った早稲田実業(東京)のエース、斎藤投手の例では、
    1回戦(3/25)に9回を投げ完封、109球を投げている。
    そして中3日で2回戦(3/29)を迎え、ここでは15回を投げ引き分け再試合。
    この試合で斎藤投手が投じた球数は実に234球。
    そして翌日(3/30)の再試合でも先発したが、打ち込まれ67球で降板。
    しかし何と、大差が付き敗色濃厚な6回に再び登板し、44球を投げている。

    斎藤投手がこの3試合で投じた球数は実に454球。
    プロの先発投手ならばおおよそ4試合分、つまり3週間分に相当する。
    さらにうち345球は2日間に投げたもの。これが酷使でなくて何であるのか。
    「力投報われず」や「奮闘した」では済まない問題があるのだ。


    もちろん、一口に球数制限・連投制限導入と言っても問題はある。
    自然と1試合につぎ込む投手の数が増え、さらに連投制限を課されるため、
    多くの投手を必要すること。多くの高校では投手自体が足りなくなるだろう。
    また、1人の優秀な投手がいれば勝ち進めた例も多かったが、
    それがほぼ不可能になること。これはWBCでも指摘された部分である。

    しかし、例えば弱小校の投手の不足などは、近隣の高校と合同チームを
    組むことで解消できる。高校単位ではなく、地域単位のチームになればよい。
    また過密日程は、大会形式を改めればいくらでも改善できる。
    春は32校、夏は49校が甲子園に集うが、もっと減らしてもいいのではないか。

    例えば予選をトーナメントの一発勝負ではなく、実績別の多部制にして、
    リーグ戦形式にする。高校サッカーの県リーグなどは、この形にシフトしている。
    そして地区予選を勝ち上がった16校(地域チーム)程度で全国大会をやればいい。
    これは改修され、内野を天然芝にするか否かと言われている甲子園の
    芝のコンディションにとっても、もちろん選手にとっても良いことだと思う。


    ただ最後に、高野連にはその意思は無いであろう、と付け加えておきたい。
    センバツを主催する毎日新聞社、夏の大会を主催する朝日新聞社、
    そして全国中継をするNHK、全てがこの「高校野球利権」に浸かっている。
    今さら大会の規模を縮小することは自分で自分の首を絞めるようなものだ。

    また、それに"慣らされてきた"ファンや観客にも責任の一端はあるだろう。
    願わくば、球児達の肩・体が無事であることを祈りたい。
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    【2006/04/01 12:29】 野球全般 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |

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